熱血ゲーム制作漫画「東京トイボックス」作者:小沢高広(うめ)特別インタビュー!
- 2010.09.28 Tuesday
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このたび、「東京トイボックス」がパブーで発売されたことを記念いたしまして、
作者、うめの小沢高広さんにインタビューをしてまいりました!
東京トイボックスとは?
様々な方面で驚異的な支持を受けている「大東京トイボックス」が産まれるきっかけになった前身の作品が
「東京トイボックス」です。
面白いゲームを作ることしか頭にないゲームディレクター天川太陽を主人公に、ゲーム業界に生きる人々を熱く、
時にリアルに描く、すべての働く人に読んで欲しい、熱血群像劇です。
そんな東京トイボックス全2巻がパブーで、各400円(書籍価格620円)で発売開始されました。
▼パブー版 東京トイボックス1巻 2巻 (1話無料お試し読み)
※推奨ビューアー:i文庫HD ダウンロード
※iBooksアプリ(無料)やPCでも閲覧可能
作者のうめさんは、小沢高広さんと妹尾朝子さんで構成される漫画家ユニットです。
うめさんといえば、日本で始めてKindleで漫画を売った漫画家さんとして有名ですよね。
というわけで、今回は、(大)東京トイボックスについてはもちろん、
電子書籍についての取り組みなどについてインタビューをさせていただきました。
ゲームが好きな方!電子書籍について気になってる方! 必見です。
なぜ東京トイボックスというゲーム業界を舞台にした漫画を書こうと思ったんですか?
小沢:それまでは「ちゃぶだいケンタ」という小学生を主人公にした作品を描いていたんですが、いまいち当たらないまま連載終了。
もっと主人公を雑誌の読者層に近づけたらいいんじゃないかという話になりました。モーニングなので、サラリーマンですね。いわゆる島耕作シリーズのような。ただ、単なるサ ラリーマンの物語を僕等が描いても仕方ないなと。
そんなときにゲームをしていたんです。
「ボクと魔王」というゲームです。
このゲーム、登場人物が自分は ゲームのキャラクタだから、というようなことを言っちゃうゲームで、すごくケレン味がある。
そのケレン味に初めてゲームの裏側に居る人を感じたんです。
もちろんいい歳だったので、ゲームは人がつくっているというのは知っていましたが、
初めて実感として、ああ、ゲームは人がつくってるんだと思ったんです。
そしてそのゲームを作っている人たちを主人公にした漫画にしようということになりました。
モデルさんなどはいらっしゃるんですか?
登場人物としてはモモと七海はモデルがいます。太陽も部分的に参考にしている人が何人か。
あとは、アクワイアさんという、褒め言葉として「バカで熱い」ゲームを沢山作っている会社さんに取材協力を頂いてます。
ただ、取材を続けていくうちに、だんだんとゲーム業界と自分のいる漫画業界を対比させて考えることができるようになって、きっとこういうシチュエーションのときはこうなんだろうな、というように想像できるようになってきました。
実際のゲーム業界の方から何か言われますか?
こんなに美人ばっかりな会社ねえよ、とドルアーガ、ゼビウスの遠藤雅伸さんには言われました(笑)
エピソードも、こんなことねえよって言われることもありますが、そういうエピソードが、実話をもとにしてたりすることがあったりも。
つい先日、タクティクスオウガシリーズの松野泰己さんがツイッターで
「『大東京トイボックス』6巻を読む。こんなドラマチックな展開もキャラも、 リアルにあるわけでもなく、いるわけでもない。それでも全登場人物に感情移入できてしまうのは、現実から目を伏せ、虚構に目を奪われ、そしてそれを心の中 で正当化する自分の愚かさなのだろうか」
とつぶやかれていたのを目にしたときは、すごくうれしかったです。
好きなゲームを教えてください。
すごく難しいなあ…。一本はやっぱり昔から「ゼビウス」です。
シューティングゲームですね。トイボの主人公・太陽みたいにうまくはないですが。
あと「タクティクスオウガ」も大好きです。
いや、松野さんに読んでいただいたからということではなく。
少なくとも200時間はやってると思います。
最近のゲームだと、アクワイアさんの「侍道」シリーズが好きですね。
これも普段お世話になってるから、ということなしに。
土下座で戦闘を回避で きるゲームなんて他に知りません。
あとは「レフト4デッド」。こちらはFPS(一人称視点シューティング)です。
ゾンビをどんどん倒す、というか、ぶっこ わすのが、たいへん気持ちイイんですよ。
ネット対戦で、ゾンビになって人間を狩るのも楽しいですね(笑)
大東京トイボックスの帯は、オリエンタルラジオの中田さんですよね?
何か交友があったのですか?
もともとオリエンタルラジオさんがやっている「オリエンタルラジオの漫画の日」という番組があって、そこで、中田さんが紹介してくださって。
それをTwitterのフォロワーさんに教えていただきました。
中田さんの漫画を読んでいる量はすごいですね。漫画家より漫画を読んでる気がします。
その後も、中田さんのフォロワーさんが「何か面白い漫画はない?」とTwitterで聞くと、「だから大東京トイボックスだって言ってるだろ!」とお薦めしてくれたり。
そんなご縁で今回の帯をお願いしました。手描きで味のある字ですよね。
オリエンタルラジオ中田さんによる大東京トイボックス6巻帯
Kindleでマンガを出されたのはずいぶん早かったですよね?
実は電子書籍に対しての反応はそんなに早くなかったんですよ。ただ、みのまわりでkindleを買った人やePubの勉強してる人が多く て、門前の小僧的にいろいろ耳にはしてました。
だから、AmazonDTPの規約が変わって、日本からでもカンタンに出版できそう、ということだけは知っていました。
Kindleで読む青空ファインダーロック
実際に出すきっかけはなんだったんでしょうか?
「日本電子書籍出版社協会」設立時の記者会見での、
講談社野間副社長の「経済産業省などと話し合い、デジタル化で出版社が作品の二次利用ができる権利を、著作者とともに法的に持てるようにしたい」という発言です。 (参照:asahi.com)
電子書籍化がすすめば、本の流通システムが大きく変わることは明白です。
にもかかわらず、著者にする/しないの選択肢がある「契約」という形でなく、「法的」に出版社がデジタル化権をもつという点がどうも理解できませんでした。
これは早急に作家自らが電子書籍を出すこともできる、
という選択肢を実践しておく必要がある、と思い出版しました。
なぜ『青空ファインダーロック』だったのでしょう?
『日経エンタテインメント!』という非漫画誌に掲載された原稿だったので、将来的に単行本化する可能性がなく、権利的に自由だったからです。
すでに原稿はデジタル化してあったので、制作面の手間も少なそうでした。
即日、担当者さんに許可をいただき、動き出してから1週間程度で出せました。
エンジニアの友人に手伝ってもらいつつ、実作業は、2時間程度ですね。
パブー版青空ファインダーロック
今回はパブーをつかっていただきましたが、いかがでしたか?
AmazonDTPとsmashwordsで出した経験があるのですが、どちらもzipに固めたり、
ワードで入稿しなくてはいけなかったり、どちらも漫画を公開するには少し不便でした。
そもそも英語ですし。パブーを使って、もうこれでいいじゃん!と(笑)
とにかくパブーはブラウザで全て できてしまうというところが作り易かったです。
今後改善されるとのことですが、もう少し決済方法が簡単になるといいなとは思いますが。
パブー・ブクログのユーザーにひと言お願いします!
パブー版東京トイボックスぜひ読んでください。
ただ、今書いている続編の大東京トイボックスの方がもっと面白いです!(笑)
ぜひ全部まとめて読んでください!
1話無料でお試し読みもできますので、ぜひ読んでみてくださいね!
東京トイボックス 1巻
著者:うめ
価格:400円(税込)
ダウンロード:PDF ePub
購入方法:おさいぽ
(クレジットカード、銀行振込、コンビニ決済可能)
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東京トイボックス 2巻
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現在連載中 続編 大東京トイボックスも絶賛発売中!!
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