『家系図カッター』パブー登場。辛酸なめ子が作者増田セバスチャンにインタビュー
- 2011.01.20 Thursday
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知る人ぞ知るカリスマショップ6%DOKIDOKIのオーナーであり、
昨今の”カワイイ"ブームの火付け役として、世界を飛び回る増田セバスチャンさんが、
壮絶な半生を描いた自叙伝『家系図カッター』。
今回は、『家系図カッター』の1月26日(水)の発売に先駆け、
パブーで第1章がまるまる無料公開されましたことを記念しまして、
あの辛酸なめ子さんが、作者・増田セバスチャンに今作についてインタビューをしてくださいました。
発売前から、おしゃれ界隈では、「あの増田セバスチャンはどうやって出来上がったのだ!?」と話題沸騰の問題作です。
ぜひご覧ください!
【ミニドキュメンタリー映像公開中!(YouTube)】
著者・増田セバスチャンは本を書き終えて、出家して尼さんとなった母・久美子が 現在勤める寺へ向かう。 母・久美子であり僧侶・禮久(れいきゅう)でもある彼女に聞く『家系図カッター』を読んだ感想。 そして、本の出版前にどうしても行っておきたかった、もう1つの大切な場所…。
本来あるはずの「あとがき」に代えてお贈りするミニドキュメンタリーです。
http://youtu.be/wysdymxsnJ8
【☆渋谷PARCOイベント】
1/30(日) 渋谷PARCOにて
増田セバスチャン「家系図カッター」発売記念イベント開催が決定!
日時:1/30(日) 15:00〜16:30
場所:渋谷PARCO PART1 7F 特設会場
*入場無料
内容:トークショー/サイン会
*リブロによる書籍+関連書籍出張販売あり
詳細:http://www.parco-shibuya.com/page/event/#4823
トークショー詳細:
著者・増田セバスチャンと、責任編集を務めた雑誌「spoon.」「FREECELL」編集長斉藤まこと、装画を担当したアーティスト・真珠子による鼎談トークショー!必見!!
参加方法:
★リブロ渋谷店(PART1・B1F)にて「家系図カッター」をご購入頂いた先着100名様にイベント招待券を進呈!
*1/20(木) よりリブロ渋谷店にて電話予約受付開始。
電話にてお取り置きも可能。
【リブロ渋谷店 03-3477-8736】 その他問い合わせ:info@lov-lab.com
昨今の”カワイイ"ブームの火付け役として、世界を飛び回る増田セバスチャンさんが、
壮絶な半生を描いた自叙伝『家系図カッター』。
今回は、『家系図カッター』の1月26日(水)の発売に先駆け、
パブーで第1章がまるまる無料公開されましたことを記念しまして、
あの辛酸なめ子さんが、作者・増田セバスチャンに今作についてインタビューをしてくださいました。
「壮絶な家庭に生まれても結構適当に生きていけるよということを読み取ってもらえればと思います」
90年代文化のリアルなドキュメントでもあり、崩壊家庭の当事者のための新しい家族論でもある『家系図カッタ―』、「あの時代」を知る辛酸なめ子さんによる著者・増田セバスチャン・インタビュー
増田セバスチャンさんと辛酸なめ子さん
――『家系図カッタ―』は90年代の原宿やアートシーンの裏側がわかる話が出てきて、個人史だけではない広がりがある本だと思いました。アーティストの飴屋法水さんとか井原秀和円奴さんの名前が出てきて90年代のカルチャーが好きだった人は当時が甦りますね。(辛酸なめ子)
「90年代って記録に残っていないじゃないですか。ブログとかないので。その時代に多感な20代を迎えたので、当事者としてあの時代についてきちんと紐解いた本にしたくって」(増田セバスチャン)
「あの頃はクラブに行く=新しい音楽が聴けるっていうイメージだったんですよね。
クラブに行くと石野卓球とかケンイシイとかが回しているんです よ。それでこの曲なんだろう?欲しいなって思って、DJブースを覗きこむと、レコードのまん中に書いてあるタイトルがマジックで塗りつぶしてあって絶対に バラさないんです。他のDJに真似されちゃうから。当時はいかに知らない曲を回すかが、カッコよかったんです。知っている曲をかけると、あーこのDJダメ だなって感じはありましたね」
――飴屋法水さんの手伝いをしていた時代のセバスチャンさんが、パフォーマンスアートの一環として舞台上で飴屋さんと血液交換するくだりはすごいなって思いました。
「本の中で詳しく書きましたけど、飴屋さんが主宰していた現代美術集団に二年ぐらいいて、過酷なこといろいろやりまして、僕と血液交換をしながら、飴屋さんがトークショーしたという(笑)。看護師立会いの元、誰の血液が交換可能か調べていったら、たまたま僕で、これも運命なのかなって」
――セバスチャンさんがアートにハマって行くのと同時期に家庭が崩壊していきますよね。
その頃は精神的にはアート界で癒されていたんですか?
「癒されたというよりは、家庭に戻ると悲惨な状況だったので、見ないようにしていました
ね。当時住んでいたバブルな高級マンションのドア開けた瞬間重い空気で、とにかく帰りた
くなくて。だから、飴屋さんの元で作品を懸命に作っていると、その間は家庭の問題を忘れ
られたというか」
「そうかも(笑)。学生のとき弁当のふたを立てて食べる人いたでしょ、いつもそうやって食べていて。白ご飯にりんごとかどうやって食えばいいんだよって考えながらすぐ食べて、すぐ教室出て行っちゃうという。あとは親に弁当作らないで金よこせってよく言っていました」
――それでパンでも買った方がいいですよね。
「そう。あと家でも母親はご飯作らなかったんですけど、当時は実家の呉服屋が羽振りよかったんで地元の商店街に顔が効いたんで、寿司屋に子供なのに一人で行って、トロ、トロ、イクラ、トロってずっと頼んで食べて、支払いはあとで親がしていて」
――じゃあ、お弁当といい食べ物のギャップが凄かったんですね。
「凄かったですね(笑)。その食べ物の怨みからかもしれないんですけど、僕ヘンな能力が
あって、人と手をつなぐと人のうちの冷蔵庫の中身が見えるんですよ」
――期限切れの食品とかも見えるんですか?
「特に期限切れの食品がよく見えます。まったく役に立たないんですけど(笑)」
「ポップな色に関しては持論があって、ベトナム戦争の時代には、黒とか迷彩とか色のない
戦争の世界に対するカウンターとして、レインボーカラーのヒッピーカルチャーが出てきた
経緯があると思うんです。で、テロや戦争が続いている今の時代にもカラフルなものが必要で、いわゆる原宿スタイルがアメリカの若い女の子に熱く支持されているのは、それ自体が今の暗い経済状況や社会状況への抗議なんじゃないかと思うんです」
――この本をきっかけに尼さんのお母さんも含めて今後いろいろ展開がありそうですね。
「母親は “あなた、こんないい本書けてよかったじゃない!”って喜んでましたからね。
私のおかげよ!っ言いかねない勢いで(笑)。それを面白がれるようになったのが僕が大人
になったということだと思います。だからこういう壮絶な家庭に生まれても結構適当に生き
ていけるよということを読み取ってもらえれば、今キツイ状況にいる人も気がかなり楽にな
るんじゃないかと思います」
90年代文化のリアルなドキュメントでもあり、崩壊家庭の当事者のための新しい家族論でもある『家系図カッタ―』、「あの時代」を知る辛酸なめ子さんによる著者・増田セバスチャン・インタビュー
増田セバスチャンさんと辛酸なめ子さん
――『家系図カッタ―』は90年代の原宿やアートシーンの裏側がわかる話が出てきて、個人史だけではない広がりがある本だと思いました。アーティストの飴屋法水さんとか井原秀和円奴さんの名前が出てきて90年代のカルチャーが好きだった人は当時が甦りますね。(辛酸なめ子)
「90年代って記録に残っていないじゃないですか。ブログとかないので。その時代に多感な20代を迎えたので、当事者としてあの時代についてきちんと紐解いた本にしたくって」(増田セバスチャン)
増田セバスチャン自叙伝『家系図カッター』
――本の中には、石野卓球さんがいるクラブでの話も出てきましたね。「あの頃はクラブに行く=新しい音楽が聴けるっていうイメージだったんですよね。
クラブに行くと石野卓球とかケンイシイとかが回しているんです よ。それでこの曲なんだろう?欲しいなって思って、DJブースを覗きこむと、レコードのまん中に書いてあるタイトルがマジックで塗りつぶしてあって絶対に バラさないんです。他のDJに真似されちゃうから。当時はいかに知らない曲を回すかが、カッコよかったんです。知っている曲をかけると、あーこのDJダメ だなって感じはありましたね」
――飴屋法水さんの手伝いをしていた時代のセバスチャンさんが、パフォーマンスアートの一環として舞台上で飴屋さんと血液交換するくだりはすごいなって思いました。
「本の中で詳しく書きましたけど、飴屋さんが主宰していた現代美術集団に二年ぐらいいて、過酷なこといろいろやりまして、僕と血液交換をしながら、飴屋さんがトークショーしたという(笑)。看護師立会いの元、誰の血液が交換可能か調べていったら、たまたま僕で、これも運命なのかなって」
――セバスチャンさんがアートにハマって行くのと同時期に家庭が崩壊していきますよね。
その頃は精神的にはアート界で癒されていたんですか?
「癒されたというよりは、家庭に戻ると悲惨な状況だったので、見ないようにしていました
ね。当時住んでいたバブルな高級マンションのドア開けた瞬間重い空気で、とにかく帰りた
くなくて。だから、飴屋さんの元で作品を懸命に作っていると、その間は家庭の問題を忘れ
られたというか」
尼さんになったセバスチャンさんのお母さんと
――育児放棄のエピソードで、お弁当の中身がすごい適当というか、ほとんどお母さんが作っていなかったのが印象に残ってますが、やっぱり食べ物の恨みが一番強く残るものなんですかね。「そうかも(笑)。学生のとき弁当のふたを立てて食べる人いたでしょ、いつもそうやって食べていて。白ご飯にりんごとかどうやって食えばいいんだよって考えながらすぐ食べて、すぐ教室出て行っちゃうという。あとは親に弁当作らないで金よこせってよく言っていました」
――それでパンでも買った方がいいですよね。
「そう。あと家でも母親はご飯作らなかったんですけど、当時は実家の呉服屋が羽振りよかったんで地元の商店街に顔が効いたんで、寿司屋に子供なのに一人で行って、トロ、トロ、イクラ、トロってずっと頼んで食べて、支払いはあとで親がしていて」
――じゃあ、お弁当といい食べ物のギャップが凄かったんですね。
「凄かったですね(笑)。その食べ物の怨みからかもしれないんですけど、僕ヘンな能力が
あって、人と手をつなぐと人のうちの冷蔵庫の中身が見えるんですよ」
――期限切れの食品とかも見えるんですか?
「特に期限切れの食品がよく見えます。まったく役に立たないんですけど(笑)」
原宿のカリスマショップ 6%DOKIDOKI
――でも期限切れのカマボコが見えるって言われた方が、エンジェルが見えるって言われるよりも信憑性があってモテるような気がします(笑)。この本に書かれていた中野クラシックとか中央線カルチャーに私も一時はまっていて、古着を着ていたら運気が下がった感がありました。その後、SPEEDとかアメリカのアイドルとかポップなものが好きになって、少し回復したんですが……。6%DODKIDKIに売られているPOPなアイテムも運気を上げる効果がありそうですよね。「ポップな色に関しては持論があって、ベトナム戦争の時代には、黒とか迷彩とか色のない
戦争の世界に対するカウンターとして、レインボーカラーのヒッピーカルチャーが出てきた
経緯があると思うんです。で、テロや戦争が続いている今の時代にもカラフルなものが必要で、いわゆる原宿スタイルがアメリカの若い女の子に熱く支持されているのは、それ自体が今の暗い経済状況や社会状況への抗議なんじゃないかと思うんです」
――この本をきっかけに尼さんのお母さんも含めて今後いろいろ展開がありそうですね。
「母親は “あなた、こんないい本書けてよかったじゃない!”って喜んでましたからね。
私のおかげよ!っ言いかねない勢いで(笑)。それを面白がれるようになったのが僕が大人
になったということだと思います。だからこういう壮絶な家庭に生まれても結構適当に生き
ていけるよということを読み取ってもらえれば、今キツイ状況にいる人も気がかなり楽にな
るんじゃないかと思います」
発売前から、おしゃれ界隈では、「あの増田セバスチャンはどうやって出来上がったのだ!?」と話題沸騰の問題作です。
ぜひご覧ください!
家系図カッター 1月26日(水)発売開始!
【ミニドキュメンタリー映像公開中!(YouTube)】
著者・増田セバスチャンは本を書き終えて、出家して尼さんとなった母・久美子が 現在勤める寺へ向かう。 母・久美子であり僧侶・禮久(れいきゅう)でもある彼女に聞く『家系図カッター』を読んだ感想。 そして、本の出版前にどうしても行っておきたかった、もう1つの大切な場所…。
本来あるはずの「あとがき」に代えてお贈りするミニドキュメンタリーです。
http://youtu.be/wysdymxsnJ8
【☆渋谷PARCOイベント】
1/30(日) 渋谷PARCOにて
増田セバスチャン「家系図カッター」発売記念イベント開催が決定!
日時:1/30(日) 15:00〜16:30
場所:渋谷PARCO PART1 7F 特設会場
*入場無料
内容:トークショー/サイン会
*リブロによる書籍+関連書籍出張販売あり
詳細:http://www.parco-shibuya.com/page/event/#4823
トークショー詳細:
著者・増田セバスチャンと、責任編集を務めた雑誌「spoon.」「FREECELL」編集長斉藤まこと、装画を担当したアーティスト・真珠子による鼎談トークショー!必見!!
参加方法:
★リブロ渋谷店(PART1・B1F)にて「家系図カッター」をご購入頂いた先着100名様にイベント招待券を進呈!
*1/20(木) よりリブロ渋谷店にて電話予約受付開始。
電話にてお取り置きも可能。
【リブロ渋谷店 03-3477-8736】 その他問い合わせ:info@lov-lab.com
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- Posted by puboo